ダッフルかピーコートか。
LENOのコートは秀逸。
そういい切っても良い。
自身も愛用していており、やはりそのシルエットの良さと着心地は折り紙つきです。
今期仕入れたのは、定番のダッフルコートとピーコート。
ロングかミドル丈か。
そんな選び方に留まってはいけない。
LENOのダッフルコートは、すでにお持ちのかたもいらっしゃるかもしれません。
そのイメージを覆す軽さと着心地。
重たい、そんなイメージのダッフルコートですが、LENOのダッフルコートはカシミアとウールを混紡したオリジナル生地を使用しており、また、少しドロップしたショルダーが肩への荷重を分散させることによって非常に着やすく感じます。
メルトンという素材は、製品後に圧縮をかけるのが通常ですが、
糸の状態で縮絨、切削を繰り返し行ってから編み込むことで硬さがなく丈夫さや暖かさを保ちます。
ゆったりとしたサイジングながら、立体的なフォルムによりシワや過度なあまりが出ないところが秀逸。
限定された三つのトグルは、上方にまとめられ、着丈の長さを綺麗なバランス感に見せてくれます。
小さめのフードも収まりがよく上品な印象。
寒さを凌ぐチンストや裾のベルトまで忠実に仕立てられており、
作りの良さを感じます。
今期は、Pコートが新たに加わりました。
同じ素材にミドル丈を乗せ、Pコートのデザインに。
1940年代のデザインで13スターと呼ばれる名器を極上の素材と仕立て、LENOらしさのあるフォルムに仕上げています。
ダブル前は上まで止まる10ボタン。
上衿は立ててストラップをつけることで、首を覆い極寒の時期でも暖かく着用いただけます。
ポケットは当時のスラントポケットで手を温め安い仕立て。
内布をコーデュロイにしているところも気持ちがよくつい手を入れてしますでしょう。
少しドロップしたショルダーとゆったりとした身幅はLENOらしさのあるシルエットと着心地を生みます。
よく見ると裏地のサテンを裏使いしており、滑りの良さがありながら、表面が少し凹凸があり、動きに合わせて発熱し暖かさを出します。
当時ならではの仕立てを知りうるブランドならでは。
ロング丈が苦手なお客様や電車、お車、自転車によく乗られる方にミドル丈が気安くおすすめです。
これ見よがしな錨ボタンではなく上品なボタン使いは永く愛用いただけます。